カテゴリー:宗教、民間信仰、俗信
祟り(たたり)とは、神仏や神霊が怒って非道を行った人間に危害を加えることをいい、もとの意味は、神仏が夢枕に「顕(た)つ」つまり「顕(あらわ)れる」こと。「祟り」は、神仏の「罰」と似たような意味ではあるが、「祟り」の場合は、神仏が、よほどひどい冒涜を受けたのか、ご機嫌が悪かったのか、もともと性格が悪いのか、「怒り狂っている」というところがポイントで、その結果、祟りを受けた者はオカルト映画の被害者みたいな悲惨な目にあうのが普通である。逆に言えば、悲惨な死に方をした人に、「神の祟りだ」と、まるでその人が生前よほど悪いことをしたかのような濡れ衣を着せるさいに用いる言葉でもある。(CAS)