この辞典の使い方>「た」で始まる言葉>ただ、只、唯、直の意味、語源
カテゴリー:副詞、助詞、接頭語、接尾語
ただ(只、唯、直)は、対象に向かって回り道をとらずに一直線(直)という意味が原義。そこから、「ただの水」などかざりけのない物そのもの、「ただの人」など平凡なもの、「ただじゃおかない」など何ごともなく無事であること(「ただじゃおかない」はその否定で、無事ではおかない、ぼこぼこにしてやるということ)、「この安さ! ただ同然」など代金のいらないこと、といった意味に広がった。このようにさまざまな意味を持つ言葉なので、セール品に飢えたおばさんの集団の前に「スキンケア用のただのオリーブオイルです」などと「混じりけなしのオリーブオイル」というつもりで表示すると、みんな代金を払わずに持っていってしまうので注意が必要である。(CAS)