スコーンとは、イギリスにおいて、アフタヌーンティの必須メニューとして自慢げに出されるぼそぼそしたパンあるいは焼き菓子。それ自体はたいしてうまいものではないが、ジャムやクリームをこてこてに塗って食べるので、ジャム、クリーム+紅茶+お茶の会の雰囲気コミで考えれば、イギリスの食べ物の中ではそこそこいける部類に属する。日本でもイギリスの習慣を真似て、スコーンをつまみながら紅茶を飲み、ちょっとリッチな気分に浸る人が増えているが、ホテルなどのバカ高いアフタヌーンティにまぎれて出てくるからそう感じるだけであって、よくよく考えてみれば、それそのものは貧乏くさい食べ物である。(CAS)