この辞典の使い方「し」で始まる言葉>心頭滅却すれば火もまた涼しの意味

カテゴリー:ことわざ、故事成語、名言、名句

心頭滅却すれば火もまた涼し

しんとうめっきゃくすればひもまたすずし

 心頭滅却すれば火もまた涼しとは、精神(心頭)を無の境地に置けば(滅却すれば)火の中にあっても涼しく感じるという意味で、修行者がローストされる際の心得を中国の名僧が語ったもの。

 日本では、戦国時代の覇者織田信長に寺を焼き討ちされた僧侶が、最期に「心頭滅却すれば火もまた涼し」と大見得を切って焼死したことで知られる。おそらく、焼かれる以前に発せられた言葉であり、実際に焼かれてみれば火はあまり涼しくないことが身にしみてわかったはずである。(CAS)

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