しゃっちょこ立ちは「しゃちほこ立ち(鯱立ち)」が変化したもので、しゃちほこ(鯱)のような立ち方、つまり上腕と頭部を支えにして反り返るように立ち上がる逆立ちをいう。そこから、「あいつにはしゃっちょこ立ちしてもかなわない」つまり「逆立ちしてもかなわない」のように、あらん限りの力をふりしぼっても相手に勝つことはできないという意味で用いる。しかし冷静に考えてみると、いくら全力をつくしてもそんなムダな力の入れ方をしているからかなわないのであって、「しゃっちょこ立ちしてもかなわない」ではなくて、「しゃっちょこ立ちなんかしているからかなわない」というのが正しい言い方であろう。(CAS)