カテゴリー:擬声語、擬態語、副詞、感動詞、接頭語、接尾語
しめた(占めた)とは、ものごとがうまくいったときに発する感動詞。動詞「占める」の連用形に過去を表す助詞「た」がついたもの。「占める」は「過半数を占める」「この土地の大半を占める」のように「自分のものにする」という意味であり、「占めた」は「自分のものにした」ということ。つまり英語の“I got it!”と似たような意味あいの言葉である。ただ、「しめた」は、試験でやまをかけていた問題が出たとき思わず心の中で叫ぶように、自分の努力だけでなく(というか、たいして努力していないのに)、思わぬ幸運がまいこんだり、ズルをしたのが当たったりして、ものごとがよい方向に進んでいきそうなときに用いることが多い。一方、自分の努力が実を結んで望みのものが手に入ったときは、「やった!」(つまり“I did it”である)と叫ぶ。したがって、試験の合格発表があったとき「しめた!」などと声をあげると、なにかズルをして合格したみたいに思われるので、言葉づかいには注意した方がよい。(CAS)