酒の上とは、酒を飲んだ(飲み過ぎた)結果として、という意味で、「酒の上の失態ですのでお許しください」などと用いられ、エロな役人がいまだに不祥事の言い訳として用いている言葉。昔は、ぐでんぐでんに酔っぱらっていれば(あるいは、酔っぱらったふりをしていれば)、路上でストリップショーを披露しようが、上司の悪口を言いながらそのはげ頭をなめ回そうが、クルマを運転して人を数人ひき殺そうが、「酒の上」というマジックワードで罪がかなりの程度軽減された。しかし現代では、似たようなシチュエーションで用いられる「若気の至り」とくらべても、いまどきまだそんなことを言いますかという古色蒼然とした感は否めない。(CAS)