カテゴリー:慣用語、擬声語、擬態語
猿芝居とは、猿に役者の装束を着けて芝居のまねをさせた見せ物をいう。そこから、すぐ狙いがバレてしまうたくらみごとなどを例える慣用語として用いられている。似たような言葉に「茶番劇」があるが、こちらは「国会のやりとりはまるで茶番劇だ」などと用いるように、役者がヘタなために筋書きがすぐバレてしまうやりとりを客観的に評した例えであり、一方「猿芝居」は、「ヘタな猿芝居はよせ、お前の考えはお見通しだ」などのように、人をだまそうとするが演技がヘタなために底意が見え見えのたくらみなどを、当事者に近い立場で非難する際の例えである。しかし、いまどきは猿の芝居のほうが無能な人間の芝居よりよほど気が利いているので、あなたをたぶらかそうとする悪いヤツらに出くわした場合は、「猿芝居以下」と念を押す必要がある。(CAS)