ざまあみろの「ざま」は、物事の様子や状態を意味する「様(さま)」が変化したものだが、「さま」が「ざま」になると、「なんだ、そのざまは」のように、相手のかっこうの悪い様子、みじめな状態などをののしっていう言葉となる。「ざまあみろ」は「様(ざま)を見ろ」が俗語的に変化したもので、「そのみじめな自分の姿を見ろ」という意味であり、テレビドラマで悪役が最後に捕まったり殺されたりしたとき、頭の悪い視聴者がいっせいに心の中で叫ぶ喝采の言葉となる。
「さま」の「ざま」への変化は、単に「さま」に濁点がついただけとも、「事様(ことざま=事のありさま、事の内容)」が略されたものともいわれるが、かっこうが悪いという意味の「無様(ぶざま)」が略されたものと考えれば「ざまを見ろ」「ざまあみろ」という言い方が素直に受け入れられる(私見です)。(CAS)