カテゴリー:慣用語、擬声語、擬態語
紅一点とは、王安石の詩中の句「万緑叢中紅一点」によるもので、緑の中に咲く一輪の赤い花、つまり多数の中でひときわ目立つ存在をいう。中国では現在でもほぼその意味で用いられているようだが、日本では赤系を女性の色、青系を男性の色と考える傾向があるため、「紅一点」は主に多数の男の中に女がひとりまじっている状況を言うのに使われる。この場合「紅」はあくまで象徴的な意味なので、その女性がどんなにガングロメイクをしていても、美白のやりすぎでマスクを付けたような顔をしていても、「紅一点」は「黒一点」でも「白一点」でもなく「紅一点」である。(CAS)