ご破算になるの「御破算(ごはさん)」は「ごわさん」と読み、ソロバン(算盤)の用語で、それまでの計算結果(算)を破棄する(破)こと、つまりソロバンの珠を計算を始める前の状態に戻すことであり、いまどきの言葉でいえば「初期化」である。慣用句としての「御破算になる」は、ソロバンで計算を始めるときのように自ら御破算に「する」のではなく、他力が加わって御破算に「なる」と言っているように、いいところまで進んでいた商談が突然破談になるとか、ソロバンで計算していたらくそガキがやってきて珠をどがちゃかにしてしまったとか、ドジってパソコンが初期化してしまいそれまでの作業がムダになったというような、あなたの周辺にはしょっちゅうある残念な状況について用いられる。(CAS)