小商人(こあきんど)の「あきんど」は「あきびと」の転訛で、「あきないをする人」つまり商人のことである。「小商人」は小さい商人という意味だが、もちろん妖精の商人や子供の商人という意味ではなく、小資本の商売人のことである。最近ではほとんど用いられない言葉であり、時代劇で、小間物(こまもの:日用品や化粧品などのこまごましたもの)を風呂敷で背負って売り歩いている商人などで、たいてい悪いヤツにいじめられている善人であり(でなければ幕府のスパイである)、正義の味方に助けを求めながらも番組の途中でいじめ殺されてしまうような人々である。(CAS)