カテゴリー:ことわざ、故事成語、名言、名句
光陰矢の如しとは、あわて者の中国人周光陰くんは、「郵便局に行って来てくれ」と頼まれると、用事も聞かずに矢のように家を飛び出し、息を切らして帰って来たところを「何しに行ったんだ」と問われて、「別に変わったことありませんでした」と答えるしまつで……というのは冗談で、ほんとうの意味は、歳月は飛んで行く矢のようにたつのが速いという意味。「光陰」は、「光」すなわち「日」と、「陰」すなわち「月」で「日月」つまり「月日」「歳月」「時間」ということ。しかしまあ光陰も、「ちょっと待ってくれ」と言っているのに、聞いているのかいないのか、矢のように飛んでいってしまうから、あわて者の周光陰くんにたとえてもたいして違いはなさそうである(違うか)。
なお「歳月人を待たず」という類似のことわざに登場する中国人陳歳月ちゃんのうわさについては、同項目をご参照ください。(CAS)