ゴールデンウィークとは、黄金週間という意味で、4月29日から5月5日にかけて国民の祝日が3日集中する週について、これは稼ぎ時だと浮かれたどこかのだれかが(映画業界の連中らしい)名付けたもの。ゴールデンウィークは、強制的な休日が続きでもしなければ、有給休暇も取らない日本国民のために、政府が企てた休暇促進のためのサービス策とみることもできるが、どうせなら一週間まるまる祝日にしてしまえばいいのに、それではあまりにわざとらしいと感じたのか、いかにも偶然をよそおった休日の定め方をしているので(最近はおまけの休日を加えたりして、十分わざとらしいのだが)、国民はこれを正味の「黄金」にするために、祝日にはさまれた平日を休日にすべく仕事などのやりくりをしなければならない。特に、5月1日は労働者の祭典であるメーデーであるにもかかわらずなぜか祝日化されていないので、4月30日から5月2日までの平日をどうするかで、頭を悩ませることになる。しかし、こんな時でもなければ、真面目な日本人は公休を使って休暇を取るわけがないと高を括っている旅行会社やホテル業界は、ここぞとばかりに値をつり上げてくるので、庶民の財布から「黄金」がばらまかれることになる週間であることは確かである。(CAS)