コンパニオン(companion)とは、英語ではお友だち、旅の道連れ、手引書などといった意味だが、日本では主に、宴会やイベントに派遣され、接待や進行役などの役割を果たす女性をいう。派遣のシステムは「芸者」と似ているが、単なるお友だち感覚のコンパニオンにはこれといった「芸」はなく、無理に芸を要求すると怒り出す凶暴性を持っているので、不用意な発言は慎まなければならない。
英語のcompanionは、もとは「一緒にパンを食べる仲間」という意味のラテン語。日本語で言う「同じ釜の飯を食う仲間」がちょうどそれにあたりそうだ。そこへいくと日本のコンパニオンは、「勝手に酒を飲む他人」というべきか。(CAS)