カテゴリー:慣用語、擬声語、擬態語
扱き使う(こき使う)とは、人を酷使するという意味で、人間味や恩情といったつまらない感情と、労働基準法などのいらぬお世話の法律さえなければ、会社の利益をあげる最善の方法であり、現在でも企業は「人材第一」などとうそぶきつつ、世間の風当たりをかわして社員をこき使う方法を模索し続けている。
扱き使うの「扱く」は、「稲扱き(脱穀のこと)」のように、細長い棒の表面や管の内部にしがみついているものを無理やりはぎとる、搾り取る行為をいう。つまり、細長い人間の身体にわずかに残っているエネルギーを搾り取って、自分のために働かせる行為が「扱き使う」である。(CAS)