見解の相違とは、互いの見方や考え方が違っていることをいう。例えば、脱税を摘発された企業が「当局との見解の相違」などと用いる。この場合、企業側は脱税したのではなく節約しただけ、つまり「合法」と考え、徴税側は純然たる脱税であり「違法」と考えているという意味である。同様にまた、無差別殺人を行ったテロリストがその行為を「正義」と主張するのに対して、当局が「悪」と決めつけるのもまた見解の相違である。しかし、そんな例をあげると先の脱税企業は「税金をちょろまかしたくらいで、テロリストと同列に並べないでほしい」と主張するであろう。これもまた見解の相違である。(CAS)