ゲル(Gel)とはドイツ語で、コロイド粒子が互いにつながり合い固化した内部を液体が満たしている状態をいう。早い話が、固まっている寒天やゼラチンの状態。流動状態のコロイド粒子を「ゾル」といい、「ゾル」が「ゲル」になることを「ゲル化」という。「ゲル」は英語でいえばジェル(gel)であり、そのほうがわかりやすいが、やはり化学的な言葉はドイツ語にかぎるというわけで(というわけでもないだろうが)、「ゲル」と呼んでいる。また、「ゲル」は吐瀉物の「ゲロ」と言葉としては似ているが、「ゲロ」はどちらかというと「ゾル」の状態であり、「ゲル」というのは正しくない(注:「ゲロ」を「ゾル」というのも正しくない)。(CAS)