ケツとは、尻(しり)のやや卑俗な表現。「尻」と同じように、臀部の他、列の最後部やランキング最下位などを意味する言葉として用いられる。
ケツは、「穴」の音読み「ケツ」が語源で、まさに尻の穴を意味しているが、実際的な用法では、穴とその周辺を含む「尻」のことを「ケツ」と言っている。だから「ケツの穴」というとほんとうは、「穴の穴」で意味をなさない言葉になる。
「ケツ」は俗語的な言葉ではあるが、にもかかわらず、丁寧語の「お」を付けて「おケツ」と用いられることもあり、淑女にも使いやすいように配慮されている。とはいったようなものの、若い女の子が電車の中で「おケツが」などと大きな声で言おうものなら、すべての乗客にふりむかれることは確実である。(CAS)