軍隊とは、「頭」を守るため、または「頭」の野望を達成するために、銃などの武器を持たせた「手」。この「手」、武器を持っていることで態度が大きくなりがちで、「頭」のコントロール下にあるうちはよいが、しばしば「頭」を無視して勝手な行動をとることがあり、ときとしておのれの「頭」を狙い撃ちにしたりする(やはり「手」は「手」であり、脳みそはないのである)。
日本は「手」が暴走して「頭」をないがしろにした苦い経験から、平和憲法により武器を持った「手」に手錠をはめている現状である。これを不健全な状態であるとする識者も多いが、現在の「頭」のたよりなさを見るにつけ、現状維持をとなえる人々の不安もわからないではない。(CAS)