愚痴とは、物忘れ、短気と並ぶ年寄りの才能のひとつで、相手の意志を曲げることはできないが、気分を害する程度の力はある不平不満を言うこと。また、当の本人ではない人に対してぶつける不平不満のこと。
年寄りの愚痴は聞いてやれと言われるが、愚痴の聞き手はストレスがたまり、他の他人に愚痴をこぼしてストレスを解消する。つまり、愚痴は飛沫感染の伝染病である。
「愚痴」の語源は、サンスクリット語のmoha(モーハ)で、真実に暗い、つまり無知、バカという意味。中国で意訳された「愚痴」が日本に伝わり、言ってもしかたないことを言うこと、つまりバカみたいな発言を意味するようになったものである。(CAS)