カテゴリー:宗教、民間信仰、俗信
くやみ(悔み、悔やみ)とは、「後悔する」という意味の「悔やむ(悔む)」の名詞形で、「後悔」「後悔すること」という意味だが、主に、葬式や通夜において故人の死を悼んで、悲嘆にくれている遺族に対して「惜しい人をなくしました」とか「まだお若いのに残念でした」などと、いまさら後悔してもどうしようもないことをくどくどと言い立てる行為をいう。
「くやみ」はすなわち、悲しんでいる遺族をさらに悲しませる、いわば傷口に塩をぬるような行為であるが、おそらくその場で思い切り後悔し、悲しみをはき出すことにより、明日からは死んだ人のことなどすっきり忘れて元気に過ごそうという狙いがあるのではないかと思われ、葬式や通夜における参列者の正式なマナーとして公認されている。(CAS)