カタカナとは、完全ではない一部だけの仮名文字という意味で、漢字を基にして作った日本語の表音文字の一種。一目見てそこに、1.海外(中国以外)起源の何かか、2.誤解されてとらえられている言葉(例えば「サムライ」とカタカナで表記された「侍」など)が書かれているとわかる文字であり、日本人が外来の人や文物を識別し、差別するために用いる文字である。
ひらがなが日本語の音に対応する漢字を崩し書きにして作ったのに対して、カタカナは漢字の一部を取って作ったもの。どちらにしても、自国の言葉をなんとか文字で表したいという熱意は認められるものの、作り方は、現在ケータイメールで独特の文字をいじりまわしているにいちゃん、ねえちゃんと大差ない発想であり、日本のイージーなサブカルチャーの伝統がこのあたりから始まっているといえる。(CAS)