カテゴリー:宗教、民間信仰、俗信
陰陽師とは、陰陽道(おんみょうどう、おんようどう)の先生というほどの意味で、古代中国の陰陽五行説から派生した精緻だがとりとめのないテキストをあてにして生きているコンサルタントのことをいう。
陰陽師は、日本古代の律令国家では正式な役人として雇われていたが、たぶん学説に基づく提案があまり役に立たなかったので、その後は貴族や武士の専属コンサルタントというどさ回りで糊口をしのぐようになった。現代ではそんな物好きなパトロンもいなくなったが、陰陽師は「あなたの運勢をズバリ占うスピリチュアリスト」などと称して悩める人を救ったり、怪しげなカレンダーを作って貧乏人に夢を売ったりして、しぶとく生き残っているもよう。(CAS)