カテゴリー:食文化、料理、食品、食材
尾頭付きとは、尾と頭がついた魚を意味するが、もちろん生きた魚では当然の姿なので、死んで食卓に上った魚の状態をいったもの。日本で尾頭付きの魚は「切り分けられていない」ということで縁起がよいとみなされ、結婚式などハレの日の料理として用いられる。イタリアにはアクアパッツァという魚を丸ごと水と白ワインで煮込んだ料理があり、これなどは「尾頭付き」といえるが、イタリア人は縁起がいいからそういう料理を作るのではなく、ただ魚をさばくのが面倒くさいという理由だけのようである。(CAS)