カテゴリー:慣用語、擬声語、擬態語
お預け(おあずけ)とは、人間社会のルールに従わせるためのしつけ、というようなタテマエで犬をなぶる行為。すなわち、食欲全開の犬の目の前にエサを置いて、「よし」というまで食べさせないという、権力者のおごりがなせるわざである。
お預けの「預け」は、自分の持ち物を他の人に渡し、世話や管理を頼むことである。犬の食べ物は、本来飼い主の持ち物であるから、犬がお預けを食らわされるのもやむをえないことであって、それがわかっているから犬も、飛びかかって強奪したい衝動を涙ぐましくもぐっとこらえているのである。(CAS)