お見合いとは、お互いを見つめあい、腹をさぐりあい、値踏みをしあうという意味の言葉で、日本において、結婚対象者との出会いと結婚までのプロセスを、本人の欲求または偶然(すなわち神の配慮)にまかせる一般的なシステムに対して、対象者の親あるいはその周辺のおせっかいな人々のプランニングにまかせるシステムをいう。日本ではしばらく前までこのシステムが主流であった。さらに以前では、周囲の人々によって結婚がほとんど決められた後にお見合いがなされる場合も多かった。
一般的な出会いのシステムも、神様のような存在が二人を引き合わせた結果と考えるなら、計画者の格は落ちるものの、信頼を寄せる者に人生をまかせるという意味では大差はないということもできる。さらに、見合いにより結婚したカップルは恋愛結婚のカップルより離婚率が低いという統計があるように、神様のプランニングはあまり当てにならないということを恋愛結婚の志望者は少しは考えてみる必要がある。(CAS)