カテゴリー:食文化、料理、食品、食材
お好み焼とは、「好きな食材を入れて好きなように焼いて食べるのだ」という意味の、日本の大衆的な食べ物。海外では、「ジャパニーズパンケーキ(ただし塩味の)」とか「ジャパニーズピッツァ」などと紹介されているようだが、どちらをイメージしても現実の味とはかけ離れているので、あまり先入観を抱かせない方がよいように思われる。
お好み焼は、大阪と広島が二大ブランドとして知られる。
大阪風のお好み焼は、店で注文すると、水で溶いた小麦粉に肉、野菜などを混ぜ入れたボールを渡され、客はテーブル上の鉄板でその具材を「好きなように」焼いて作る。一方、広島のお好み焼きは手順が複雑すぎて素人である客にはまかせられず職人が作る。
言葉の意味からしても大阪が元祖のように思われるが、広島は広島で独自性を主張している。したがって、店に入ったら余計なうんちくを述べず、店の人のご機嫌をとりながら出された物を食べるのが、お好み焼をおいしく食べる最善の方法である。(CAS)