駅伝とは、もとは律令制度の「駅制(街道に中継地点を設ける制度)と伝馬の制(連絡用の馬を整える制度)」を意味する言葉で、現代では主に駅伝競走すなわち公道を走る長距離のリレー競技のことをいう。リレーの中継地点を「駅」に、ランナーを「馬」になぞらえたものである。日本発祥。
駅伝は個人競技ではないので、チームの努力を無にしないため苦しくても途中で止めるに止められず悲惨な姿で走るランナーを見るのが楽しみで、テレビ放送も人気がある。マラソンの距離を6区間に分けるのが国際的な基準として定められているが、それだけの距離ではなかなかランナーのもがき苦しむ姿を見ることができず、100キロ、200キロ以上を走るような伝統的な駅伝レースが今でも高い人気を獲得している。
このように駅伝は、同じ組織に属する他者のために献身する日本人の特性をよく表した競技といえよう。(CAS)