憩いとは、休息すること、くつろぐことをいう。「食後の憩いのひととき」「いこいの里」などと用いるが、現代ではやや古くさい言葉であり、道ばたでウンコ座りしてタバコをふかしている若い連中が、どんなにリラックスしていようと、なかなか「憩いのひととき」とは言い難く、農作業の合間に、日本放送協会のラジオ番組を聴きながら一休みしている年寄り連中を言い表すのに、しっくりくる言葉である。
「憩う(いこう)」は「息(いき)」と同源であるとされる。漢字の「息」は呼吸の意味だが、呼吸を整えてくつろぐ、休息するという意味もあり、また日本語の「いき」は「生きる」にもつながる。そこから、「生きることはぐうたらとズル休みすることである」とむりやり定義付けたいと考えるがいかがなものであろう。(CAS)