カテゴリー:食文化、料理、食品、食材
イッキとは、酒を一息に飲み干すという意味の「一気飲み」の略。学生のクラブやサークルなどで、入会希望者が先輩の命令に唯々諾々として従う成人としてふさわしいかどうかを判断するため、酒の一気飲みを何度も繰りかえす通過儀礼。世界各地の大学など未開の地域で共通して見られる原始的儀式であり、生意気な新入生をいじめるのに最適で、仮に急性アルコール中毒で死んでしまっても「冗談でした」で済み、第一級謀殺で起訴されることもないので、日本でも盛んに行われてきたが、ちょっと飲ませただけなのにすぐ死んでしまう弱々しい若者が増えたため、洒落のわからない部外者の意向を受けて、現在は(多少は)自粛傾向にある。
もっとも、近年の若者はこのような危険性の高い集まりそのものを避ける傾向にある……つまりリスクマネジメントに優れているので、イッキの頻度もそれに応じて減少しているとはいえる。(CAS)