いける口の「いける」は「行ける」で、行くことができる、どんどん先に進むことができるという意味。「いける口」は主に酒を飲む量についていう言葉で、どんどん先に進める、つまりいくらでも酒が飲める種類の人という意味である。ただ、「いける」には、「ここの料理いけるね」というように、おいしくてどんどん食が進むという意味もあるので、「いける口」もお酒を楽しみながら量も飲めるというニュアンスを含み、ただムダに大量に飲むだけという「ウワバミ」「ざる」「底なし」など人間扱いされない酒飲みよりは、まだましな大酒飲みだといえる。(CAS)