カテゴリー:日本論、国民性、習慣、礼儀
粋(いき)とは、日本人の日常生活における美意識のひとつ。江戸時代の花街で発生した美意識とされ、現実の姿(金さえもらえればだれとでも寝たいという商売女、落ちている物でも拾って食いたい貧乏人、金があるところを派手に見せびらかしたい金持ち)を隠して、プライドのためにやせ我慢して格好をつけている姿や気持ちの持ち方をいったもの。
例えば、見た目は質素だが、裏地に高級な布地を使った派手な着物などを着ていると、その人は「いきだ」と賞される。これは、表向きは質素だが実際は金をうなるほど持っているという金持ちにも、質素な生活を送っているが着る物に金を惜しまないという貧乏人にも使えるリバーシブルな手口であり、現代でもよく用いられている。(CAS)