アイロニーとは、日本語では「反語」「皮肉」などの意味で、言いたいことの逆を言ったり、遠回しの表現を使ったりして、相手を非難したり中傷したりすることをいう。つまり、イギリス人が日常的に発している言葉のことである。「あなたがあまりに美しいから、誰も声をかけられないのですよ」などと言われたとき、相手の言葉がアイロニーかそうでないかは、自分の顔の客観的評価と、「誰も声をかけられないのですよ」という文脈の意味するところ(例えば、「私は声をかけたいがかけられない」という意味か、「私を含めて誰も声をかける気になれない」という意味か)を総合的に判断しなければならない。(CAS)