脇が甘いとは、もとは相撲用語だが、相撲取りの脇をなめてみたら甘かったという意味ではなく(実際になめても甘くはないと思う)、相撲でまわしを取られないように両脇を締める防御姿勢が弱いということ。そこから、仕事やスポーツなどの競争の現場において、相手が攻勢をかけてきたときの守りの力が弱いことを「おまえは脇が甘いんだよ」などと指摘する。このような指摘は、たいていその人が負けてしまった後でなされることが多く、相撲のように負けても負けても、引退しないかぎり新たな取組があり、指摘が次の取組に生かせる場合ならよいが、戦争で急所にタマが当たってしまった後で「脇が甘いんだよ」などと指摘されても、「いまさら言われてもなあ」とがっかりさせられるのは間違いないであろう。(CAS)