ワープロとは、ワードプロセッサーの日本式略語。マイクロプロセッサーを搭載し文章の入力や印字を行う装置、またはその能力のあるソフトウェア。従来のタイプライターでは不可能だった日本語のキーボード入力ができるので、オフィス需要を中心にめざましく普及した。
ワープロは、中小企業でありながらその先進性によりしばらく独立を保っていたが、同系の大手企業で幅広く事業を展開しているパソコン(パーソナルコンピュータ)に吸収合併され、いまではパソコンの一部門(ソフトウェア)として不本意ながらも従来通りの活躍を見せている。しかし、合併にあたってハードウェアは無用の長物となってリストラされ、大半が廃棄処分の憂き目にあっており、骨董的価値が生じる以前に絶滅する危険性をはらんでいる。(CAS)