カテゴリー:経済、ビジネス、職業
ワーキングプア(working poor)とは、公的扶助を受けず働いているが、最低水準の生活を送っている人々をいい、「働く貧困層」などと訳される。ワーキングプアは、資本主義経済のもとで常に発生する問題(旧共産主義体制では、勤労者全体がこの状態だったので問題視されるまでもなかったようである)であるが、1990年代、アメリカの福祉政策の変更にともなう貧困層の増加が指摘され、以後、先進国、新興国において、経済の成熟、発展と対照的に増加する貧困層が注目されるようになった。それにしても私など、このワーキングプアという外来語が、なんの抵抗もなくわがこととして受け入れられるのはどうしたものであろうか。(CAS)