ワリと、ワリかし、ワリかととは、「割合(わりあい)」およびその変化形である「割方(わりかた)」が俗語的に変化した言い方。「割合」は、複数の数量の比率をいう名詞のほか、副詞として「彼はわりあい元気でした」「あの連中の中ではヤツはわりあいイケてる方だ」のように、予想していた程度やほかのものとの比較で、ややその傾向が強いときに使い、「ワリと」「ワリかし」「ワリかと」なども使い方は同じ。しかし「割合」は「わりあい病気でした」「わりあいブサイクな方だ」などとは言わないように、主にプラス評価に用いられ、俗語的な表現である「ワリと」「ワリかし」「ワリかと」も基本はこの用法に準ずる。もっとも、わざと「ワリと病気」「ワリかしブサイク」などと言って笑いを誘う使い方もできないではない。(CAS)