余命とは、残りの命という意味だが、死期のほぼ決まっている人について現在から予想死亡時点までの時間をいう。
その「ほぼ決まっている死期」は、現在では主に医師が宣告するが、医学が発達していない時代には、その役割を占い師なども分担していた。現代でも優秀な占い師は、人の死期を予知することがいくらでもできるが、世の中の混乱を招く(つまり、死期を悟った人が人助けに目覚めて、社会の軋轢をかえりみず、子供達のために児童公園の創設に尽力するというような)おそれがあるので、あえて人の死を占うことを避けているのである。(CAS)