この辞典の使い方>「よ」で始まる言葉>よっぽど、よほどの意味、語源
カテゴリー:副詞、助詞、接頭語、接尾語
よっぽど(または、よほど)とは、「彼が怒鳴るとはよほどのことがあったのだろう」のように、程度を超えているさま、「ムカついてよっぽど帰ってやろうかと思った」のように、感情の程度がはなはだしくもう少しで行動を起こしてしまいそうなさまをいうのに用いる。もとは「良き程」、つまり「よい程度」「適度」という意味の言葉だったものが、江戸時代に「適度を超えたはなはだしい程度」に変化したらしい。この変化は、もとはちょうどよい程度を意味していた「いい加減」や「適当」が、「あまりよくない程度」を意味するようになった変化を連想させる。こうした類似の変化を観察すると、われわれが「ちょうどいい感じでした」などと言うのを、聞いているほうはまともに受け取っていない実態がかいまみられる。(CAS)