カテゴリー:人生、人間関係、家族、属性
有色人種とは、白色人種に対する黒色人種や黄色人種などをいう語で、過去において(あるいはいまでも一部において)、肌の色の違いでひとまとめにされ、いわれなき差別を受けるソンな役割を担わされた人々、という意味あいで用いられることが多い言葉である。かくいう日本人も押しも押されぬ立派な有色人種であるが、日本国内にいる限り、肌の色の違いによる差別を受けることはないので意識が低く、海外でタブーとされている差別発言をしてしまうことがある。人種のるつぼであるアメリカなどでは、人々が道ばたで気安く挨拶したり、ちょっとした接触でも“sorry(ごめんね)”と声をかけたりするが、そのような親密さを見せるのは、相手を無視したり、避けたりすると、人種差別であると見なされるからだともいわれる。テレビでコメディアンなどが披露する差別ネタも、自虐的に自らを皮肉ったり嘲笑したりするものであり、今後、海外でお笑い芸人として生きていこうとしている日本人も(そんなに何人もいるとは思えないが)、そのあたりのさじ加減をよくよく心得ておかなければならない。(CAS)