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瞑想とは、目を閉じて無念無想の境地に至ることをいい、居眠りしていたのをごまかすのに適した禅的な行為である。
瞑想の英語訳であるmeditationは、考えを一点に集中させるという意味であり、禅的な瞑想とは異なる。つまり、考えがいろいろなことにうつろって散漫な状態の反対を「一点集中」と解釈するのがmeditationであるのに対して、考えること自体をなくしてしまうのが禅の瞑想だからである。瞑想を正確に訳すために“empty meditation”などという訳語もあるようだが、「目を閉じて何も考えないなら居眠りと同じじゃないか」と反論されるのも無理もないと思わせる考え方である。
いまでは西洋にも真の瞑想の理解者が増えたが、瞑想により神や宇宙の意思につながると彼らはいい、自らの神秘的な瞑想体験を語る。彼らは瞑想時に神や宇宙の意思に出会い、寄付金や奉仕活動をせがまれたのだろうか。(CAS)