目配せとは、目で合図をすることをいう。注意をゆきとどかせることという意味の「目配り」と同じ漢字を使っているので、同系の言葉と思いきや、「目配せ」のほうはもとは「目食はせ(めくわせ)」といっており、「目配せ」は当て字。「目食はせ」は、目で送った合図を相手に認識させる(食わせる)ことという意味。要するにポーカーゲームで誰かがいかさまを仕掛けないように注意を払うのが「目配り」であり、見物人のふりをして後ろに立っている仲間が「こいつはセコい手だからおまえはつっぱれ」とさかんに目つきで合図を送ってくるのが「目配せ」である。(CAS)