カテゴリー:日本論、国民性、習慣、礼儀
目上とは、年齢や地位などが自分より上であるということ。「目より上」、つまり見上げる、尊敬に値する存在であるという意味が含まれている。しかし、年齢が下で地位が上の人物に対して「目上」とは言い難いことから、この言葉は、「自分より年上の人は地位も高いに決まっているので尊敬しなければならない」という、ひとむかし前の常識が通用していた時代の古語であると言うことができる。
とはいえ現在でも、目下と思っている相手から立場をわきまえない発言を受けると「上から目線」などと言って非難することから、「目上意識」は、むかし「目上」だった人々の方には根強く残っているようである。(CAS)