目が点になる(目がテン)とは、驚く(驚くこと)という意味の俗語。マンガで描かれる驚いたときの表情から来ている。ただしマンガといっても、シリアスな劇画では年がら年中目が点の状態の人物がいて、これはむしろ成功率ほぼ100%の恐ろしいスナイパーであったりするので、「目がテン」で驚きを表すのはコミカルなマンガに限られる。
人が驚くと交感神経が活発化し、瞳孔(瞳の中央の黒い部分)は拡大するので、「目が点になる」はあまり正確な表現とはいえないようだ。しかし、日本人の場合、瞳孔と虹彩(瞳孔の周囲の部分)の色が近いので、瞳孔の拡大や縮小はあまり目立たない。一方、人は驚くとき目を大きく見開くので、相対的に瞳の部分が小さく見え、それが強調されて描かれるのではないかと思われる。(CAS)