ムカデ(百足、蜈蚣)とは、靴屋にはビジネスチャンスの予感を、足裏マッサージャーには過重労働の心配を催させる動物。生物学的には、唇脚網(しんきゃくもう)の節足動物のうち、ゲジ類をのぞいたものをいう。つまり、脚がたくさんあって気持ちの悪い動物のうち、つけまつげがしゃかしゃか動いているような気持ち悪い動物をのぞいたものである。ムカデは、ゴキブリなどの害虫を補食するので益虫ともいえるが、もう少しましな形で姿を現してくれればよさそうなものを、見た目があまりにも悪く、気性が荒くて人間に噛みついたりもするので、家にまぎれこんだりすると、ゴキブリよりひどい虐待を受けて殺される。(CAS)