カテゴリー:基本語:形容詞、形容動詞
まし(増し)とは、比較対象したものよりすぐれていたり、まさっていたりするさまをいった言葉。仕事を手伝うように指示されて行った部署で、担当の上司がやって来たあなたを見て、がっかりした顔をしつつ「おまえか、まあ誰もいないよりはましだな」などと口走るさいに用いる言葉である。この場合、あなたは「誰もいない状況」と比較され、「すぐれている」と評価されたわけであるが、どの程度「すぐれて」いるかは、上司の「がっかりした顔」から容易に判断できる。このように「まし」は、比較対象したものより、ほんの少しだけすぐれていたり、まさっている場合に用いられることが多い。(CAS)