法螺(ホラ)を吹くとは、誰でもウソだとわかるような大げさなウソをついたり、ショボい男が「今度の仕事で十億円手に入る」といった夢のような話をすることをいう。「法螺」は法螺貝の意味で、吹くと大きな音がすることから、山伏が深山でお互いの連絡手段として使ったり、軍隊の進軍ラッパの代わりに用いられた。そこから、法螺を吹き鳴らすように大言壮語することを「法螺を吹く」というようになった。「法螺を吹く」といわれるようなウソは誰にも被害を与えないたわいないウソである場合が多く、悪意のあるウソは耳の中にストローで流し込むようにささやかれる。(CAS)