カテゴリー:自然、天文、気象、災害
星とは、夜空で光を放つこまごまとした物。動くのがおっくうそうな普通の星と、急ぎの用事があるらしい流れ星とがある。月は大きな顔をして偉そうにしているので、星の仲間には入れてもらえない。
英語などでは有名な芸能人をこの言葉で表現するが、一部の熱心な信者の支持を受けてちまちまと光っている姿は、なかなか皮肉が効いていて比喩として好ましい。
日本では、中国の影響を受けて、星に対する信仰や言い伝えがわずかに残っているが、星の数が多すぎて見分けるのがめんどうくさいためか、あまり熱心には受け継がれておらず、もっとも信じられているのは西洋の星占いというていたらくである。特に人工照明の影響で星がみえにくくなった昨今では、大きな流星や大流星群の予測があると多少盛り上がる程度で、雨季のまっただなかに行われる七夕も、日程変更の論議もあまりなされないまま放っておかれている。
日本では、鑑賞の対象としても星は、月と比べると人気が薄い。星に関心を持つのは、それらの動きを観察してスケジュールを作ってみたり、星と星を結んで図面を描いてみたりという理屈っぽい民族であり、情緒的な日本人には受け入れにくい対象なのかもしれない。(CAS)