ふざける(巫山戯る)とは、冗談を言ったりおどけたりする、人を馬鹿にする、男女がいちゃつく、などの意味。例えば、無礼講といわれた忘年会の席で部長のはげ頭をなめる、見ず知らずの恐いお兄さんに「元気ーっ?」と明るく声をかける、などの行為、つまり、酒などがエネルギー源となって引き起こす危険行為をいう。
「ふざける」は、相手の発言に対して「ほざくな!(ばかなことを言うな!)」などと人をののしる場合に使う「ほざく」が転じたものといわれ、「巫山戯る」は当て字。「ふざける」という言葉が遊郭でよく用いられていたところから、中国の故事から取られ、性行為を意味する「巫山(ふざん)の運雨(うんう)」の「巫山」と、たわむれるという意味の「戯」が当てられたものと思われるが、これもまあ、ふざけた当て字と言わざるをえない。(CAS)